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中野・新井薬師ににくやくしの姉妹店『タンと酒 した』がオープン!地元に根付く店づくりを実践

vol.2 タンと酒 した


 

2019年に焼肉『にくやくし』(住所:東京都中野区新井1-35-13)を出店し、
この度2店舗目となるタンと酒『した』(住所:東京都中野区新井 2-7-12)を出店。
その距離300mという近さ。
同じ肉を取り扱う業態同士の近距離での出店には何か戦略や考えがあったのでしょうか。
今回は『にくやくし』と『した』のオーナー、株式会社Re.creationの堅田大輔氏に話を伺いました。

 

『した』出店希望条件

賃料

~30万円

エリア

中野

業態

居酒屋

坪数

~10坪

開業資金

600万円

融資

引渡し状態

居抜き

ターゲット層

30~40代のサラリーマンや女性

 

 

今回の物件に掛かった費用(ラーメン店居抜き)

造作料

無償

物件取得費用

約350万円

内装工事

約50万円

融資(銀行)

計 約500万円

 

「にくやくし」・「した」の出店に至るまで

――1店舗目となる焼肉「にくやくし」の誕生

「にくやくし」は前職の繋がりのお客様からお声がかかり、現在の立地(東京都中野区新井1-35-13)にて開店に至りました。
焼肉業態の居抜きとなっており、その運びで焼肉を始めました。

【にくやくし:外観】

 

――もともと焼肉業態での出店を目指されていたのでしょうか

いえ、焼肉とは全く異なる業態で飲食店で勤務をしていました。
立地に関しても新井薬師や中野の土地勘もあまりなかったですが、とにかく「自分の店を持ちたい」という気持ちが強かったので挑戦しました。

 

――2店舗とも中野駅、新井薬師駅から徒歩10分程度かかりますが、今回出店された「した」は駅チカでの出店は検討はされていたのでしょうか

検討はしました。ただ駅から近い物件は申込をしても競合負けしてしまい、また賃料が高いということもあり、「にくやくし」からも近く、希望条件に当てはまる現在の物件への出店に決めました。

 

――駅から離れていると、賃料が抑えられるメリットはありますが集客が難しいイメージがありますが実際は如何でしょうか

最初は「にくやくし」もガラガラでした。
肉は新鮮なものを提供したくて冷凍しないと決めていたのですが、開店当初は肉を仕入れても多くが無駄になってしまっていました。
ただ良いものを提供するという信念のもと営業をし続けた結果、あそこの店が美味しいと口コミで評判になり現在4周年を迎えることが出来ました。
中野は地元の繋がりが強いので、いい意味でも悪い意味でも口コミはすぐに広がります。
私は自分の信念を貫いた結果、いい方向に進み順調に集客を行うことが出来ています。

 

――2店舗目となる「した」は、「にくやくし」と立地が近く、同じ肉を扱った業態ですがお客様の食い合いにはなりませんでしたか?

「にくやくし」はファミリー層を、「した」は単身顧客をターゲットにしているのでお客様の食い合いにはなりませんでした。むしろ、「にくやくし」に来ているお客様に「した」の宣伝をしてそのお客様が仕事帰りに友人を誘って「した」に寄ってくださる等、相乗効果が生まれています。

 

 

物件について

【タンと酒 した:内観】
【内装業者:株式会社ヤマグチ建設】

 

――今回の物件はカウンターのみのラーメン業態(約6.3坪)の居抜きですが、何故この形の居抜きで出店しようと思ったのでしょうか

お客様一人一人と距離感を近く、親しみやすく、会話を楽しめる店舗を作っていきたいと思ったからです。「にくやくし」は厨房が完全に隔離されていてお客様の顔が見えないんです。
先程も述べた通り、中野は地元の繋がりが大事ですし、自分自身お客様と話すことが好きなので今回この物件への出店を決めました。

 

――居抜き物件にて出店する上で、内見時に特に確認していた事項はありましたでしょうか

・吸排気

・害獣、害虫

・水漏れ

上記3点は気にするようにしています。
いずれも対処するまでに時間とお金が掛かるので、オープン日に間に合わないなどの事態が発生する恐れがありますので。

 

――居抜きだからこそ起きたトラブルがあれば教えてください

「にくやくし」は前オーナーが店仕舞いをしてから1年程経ってから譲り受けたんです。その1年の間に隣で建築中だったマンションが完成しました。
「にくやくしは」は前の居抜きのまま引き継いだので、ダクトが店の前に出ていたのですがそれが原因で隣のマンションの持ち主から苦情が来てしまって、、
100万円程掛けてダクトを裏に通す結果となりました。
居抜きとはいえ、少しずつ内装等に手を加えていくことが必要ですね。

 

融資について

――今回融資を受けられていますが、今後融資を受けられる方へのアドバイスがあればお願いします。

1点目は、物件が決まったら迅速に動くことをお勧めします。
私は銀行の担当が申請中に変わり、上手く引継ぎがされていなかった為、再度申請書を提出しなければならなくなり、融資がおりるまで通常1~1.5ヵ月のところ2~3ヵ月程かかりました。

2点目は、書類についてです。
売上想定は下記3段階に分けて書くのがいいと思います。

・損益分岐が0円

・好調な時の売上

・中間の時の売上

お客様、客単価、席数等のある程度イメージしておいて、人にきちんと話せるようにしておくことが必須です。

3点目は、備品は多く買う想定でいた方がいいです。
想定の2~3割は増えるので、備品は多く買う想定で資金も準備した方がいいです。

 

 

今後の計画

――今後出店の計画はありますでしょうか

あります。
中野で3店舗を経営したいのと、今度はスケルトンで1から自分の店を造りたいと考えてます。
また、今回出店した「した」は約6.3坪でカウンター8席となっていて、一人でまわす分には申し分ないのですが少々手狭にも感じています。
お客様が店に来たい時間はある程度同じなので、店に入りきらずに帰してしまうことも多々あるので次は10坪以上で店をやりたいと思っています!

 

                           【株式会社Re.creation 代表取締役 堅田大輔氏】

 

人材不足や集客に苦しむ飲食店が多い中、スタッフに恵まれ、地元の人々にも受け入れられているのは、堅田氏の人柄や優れた経営手腕によるものだ。
堅田氏の躍進はとどまることを知りません。

 


【店舗概要】

・『にくやくし』

定休日:月曜日

所在地:東京都中野区新井1-35-13 1F

営業時間:17:00~23:00

TEL:03-6454-0083

 

・タンと酒 『した』

定休日:不定休

所在地:東京都中野区新井2-7-12 1F

営業時間:17:00~23:00

TEL:03-6454-0021

 

※上記は2023年4月時点の情報となります。

営業時間が変更になる可能性がございますので、詳細は店舗へお問い合わせください。

 


 

 

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