エリアレポート

【エリアレポート】蒲蒲線構想について

こんにちは!

今回はJR蒲田駅と京急蒲田駅を繋げる新空港線『蒲蒲線構想』についてご紹介いたします! 

2022年6月6日にJR・東急電鉄の蒲田駅と京急電鉄の京急蒲田駅を結ぶ蒲蒲線(新空港線)の整備事業で、東京都大田区が都と費用負担で合意したことが発表されました。

 

 大田区では2022年度中に第3セクターを設立し、2035年の開業を予定しているそうです。これまでJRから京急蒲田までは徒歩で約7~10分程度かかっていたので、開業すればもっと行き来が便利になりそうですね!

 

 今回発表された計画によると、蒲田駅に乗り入れる東急多摩川線を蒲田駅と矢口渡駅の間で地下化し、地下に新設された東急蒲田駅から京急蒲田駅まで線路を延ばすという内容になっています。

総事業費は1360億円で、国と都区、第3セクターの三者で3分の1ずつ負担する予定です。1日の利用者数は約5万7000人を見込んでおり、開業17年後には黒字化することを想定しています。

 

東急多摩川線は、蒲田駅と多摩川駅を結んでいる路線です。かつては目黒駅に向かう目蒲(めかま)線の一部だったものの、2000(平成12)年に、メトロ南北線・都営三田線との相互直通を実施するために路線が再編された際、誕生しました。

 

 蒲蒲線構想は1987(昭和62)年から進められている計画です。1989(平成元)年には「大田区東西鉄道整備調査報告書」がまとめられたものの、計画の進展はありませんでした。

 計画が進み出したのは2000年の運輸政策審議会の答申18号で、課題はあるものの2015年までに整備着手することが適当な路線とされてからです。これを受けて2005年には区民を中心とした「大田区蒲蒲線整備促進区民協議会」も発足していました。

 

これまで公表されてきた計画では、矢口渡駅から蒲田方面への線路を地下化し、東急蒲田地下鉄駅と京急蒲田駅の地下に建設される新蒲田駅を結び、その先の京急空港線大鳥居駅付近で地上に出てそのまま空港線に接続することになっています。

 

 さらに大田区の計画によると、多摩川駅から先は東急東横線・東京メトロ南北線と接続する予定となっています。あるいは渋谷駅経由で東武東上線・西武池袋線に接続するとされていました。これらを前提として、大田区では1日あたりの輸送人員を約42万4000人、うち空港利用客を約15万8000人としています。

 一見すると計画がこれから一気に話が進むような雰囲気もありますが、課題も散見されます。

1つ目は、地下に新蒲田駅を設けることです。現在のJR蒲田駅・東急多摩川線蒲田駅は地上にあり、乗り換えもスムーズに行けば2,3分程度(JR蒲田駅南口へは1分程度)で行うことができます。それが、地下に新駅を設けることで新駅までの乗り換え時間や導線をどうするのかという課題が挙げられます。

 

2つ目は、東急線と京急線の線路の幅が違うことです。東急線の線路の軌間は1067mmなのに対して、京急線の線路の軌間は1435mmとなっています。これを解消するためにはフリーゲージトレインを利用することが必要となります。フリーゲージトレインとは軌間の異なる路線間を直通運転できるために車両の車輪幅を軌間(ゲージ)にあわせて自動的に変換する電車です。元々は新幹線(標準軌)が在来線(狭軌)に直通運転することができるよう開発されました。

いずれも一筋縄では解決できない課題ですが、是非実現して欲しいと思います!

 

これまで山手線の西側から羽田空港に行くまでは、品川や浜松町から京急線や東京モノレールで行き来する必要があったので、東急目黒線や南北線から京急空港線まで直接アクセスできるようになったら、これまで以上に羽田空港へのアクセスが便利になりそうですね!

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