【テナント構成から考える】渋谷エリア
渋谷の街のイメージとしては若者の街、
流行の最先端などのイメージがありますが
実際のテナント構成はどのようになっているのでしょうか?
TEMOPLY編集部では
2015年6月に渋谷エリアのテナント調査を実施しました。
繁華街を構成するテナントの業態はアパレル店や、家電量販店などの物販店舗、
居酒屋、レストラン、喫茶店などの飲食店舗、
エステ、ネイルサロン、マッサージ店、クリニックなどのサービス店舗、
企業の事務所などで構成されていますが、どんな業態のお店が多いのか?
その比率を知ることで街の特徴を掴んでいきましょう。
渋谷の特徴
まず渋谷の調査結果をごらんください。
こ調査では大型の商業施設は除外していますので、純粋に街を構成する商業ビルの統計となります。
渋谷の街を構成しているテナントで一番比率が高いのは
サービス業態の「32.38%」で次に飲食店(レストラン系)の「19.65%」
飲食店(居酒屋系)「5.68%」となっています。
飲食店のレストラン系と居酒屋系とを合計すると「25.33%」となり
サービス業態についで高比率となっています。
物販店の比率は「16.68%」と少し低いように感じるかもしれませんが、
商業地において物販店が出店しているのは多くが1階の路面店となり、
大型商業施設(渋谷で代表的な109など)は除外していることを考えると
この比率は低いともいいきれない言えます。
逆にいうと、商業ビルの上層階にはあまり物販店の出店は多くありませんので、
必然的にネイルサロンやエステなど目的来店型と言われるテナント業態が多くなります。
サービス業態が1番高い比率を構成している点はこの点からも裏付けできそうです。
事務所の比率が「17.35%」ですが、こちらも同様に上層階を占める割合が多くなりますが、
サービス業態より比率が少ないことを考えればやはり渋谷は商業地としての顔をもっていると言えます。
渋谷全体の結果と各通りの比較
上記の渋谷全体の街の構成からもう少し細かいエリアでの構成をみていきましょう。
渋谷エリアをセンター街、文化村通り、道玄坂。、明治通りなどの
通りごとに細かく分類して各通りの特徴をつかんでいきたいと思います。
今回のレポートでは渋谷109を起点として道玄坂と文化村通りとの比較をしてみましょう。
まずは下記のグラフを見てみましょう。
いかがでしょうか?
まず渋谷全体の比率構成と比べると道玄坂の構成では事務所の比率がグッと高くなっています。
一方で文化村通りは事務所の比率は低い水準となっています。
物販店舗の構成比を比べてみると道玄坂よりも文化村通りが圧倒的に大きな割合を占めています。
サービス業態や飲食店舗の比率にはそれほど大きな差は出ていませんので、
渋谷エリアの中でも文化村通りは物販店店舗の集積が多いエリアと言えます。
渋谷エリア全体のテナント比率と比較しても以下の様なことがいえるでしょう。
【文化村通り】=物販店の集積が多く事務所が少ない
【道玄坂】=物販店の集積がやや少なく事務所が多い
渋谷の中でも通りによってこれほどの違いがあるのは意外と知られていないのではないでしょうか。
店舗の出店や貸店舗物件探しの際は、
周辺のテナント集積がどのようになっているのかを検討することも重要です。
次回は渋谷エリアの中でもセンター街や明治通りにも注目してい行きたいと思います!