『Tokyo焼売マニア』が新橋に移転オープン！2年間でテレビ番組に約30回取り上げられた成功の方程式とは――

Posted on 2023年5月23日

vol.5　焼売マニア

移転までの2年間、テレビで30番組の出演を果たし、様々なメディアに取り上げられ、客足も数多く絶好調なタイミングで決定した移転――『焼売マニア』の移転後を、人財Factory株式会社（代表取締役兼CEO：中橋薫樹氏）に取材させて頂きました。

『焼売マニア』出店希望条件
賃料	坪2.5～3.2万円
エリア	新橋・神田・浅草・秋葉原
業態	アジアンバル
坪数	15坪前後
開業資金	約800万円
融資	無
引渡し状態	居抜き希望

【焼売マニア：店舗外観】

――何故焼売専門店で出店しようと決めたのでしょうか

何をやるにしても専門店化して飲食店を始めたかったんです。
キャッチ―で分かりやすく、何屋さんか分かりやすいので目的を持ってきやすいと考えました。
焼売にしたのは、ニッチな領域が良かったから。焼売専門店はなく、中華料理店の一品でしかなかった焼売は、あまりフィーチャーされていなかったが、焼売を好きな人は多いので目を付けました。

色々やりたいことはあったのですが、初めは「アジアンバル」で出店しようと思っていたんです。
そんな中内見した新橋の物件が、コの字型カウンターと上階にテーブル席という居抜きだったんです。物件の内装を見て、スタッフ人数があまり必要のない焼売専門店が良いと思い焼売マニアの出店に至りました。

エリアについて

――移転前はどのような客層でしたか？

様々な方がいらっしゃいますが、やはり土地柄オフィスワーカーの方が多いです。
男女比率としては、3:7ぐらいでした。
金曜日なんかは女性で店が埋まるくらい、女性の割合が多かったですね。

――移転してから客層に変化はありましたか？

移転してから女性客や若年層がより多くなりました。
新橋は赤提灯系やチェーン店のお店が多い中、うちはネオ居酒屋寄りの店だから女性客や若年層の方が来やすいんだと思います。

――新橋はサラリーマンや男性が赤提灯でお酒を飲むイメージが強い街だと思うのですが、女性客が多いのに何故移転先は新橋のままだったのでしょうか

「新橋なのに女性客が多い店」なんて面白いじゃないですか。
”〇〇なのに〇〇”という通常の概念を覆す発想が好きなんです。
また移転前のお客様にも来ていただきやすい立地がよかったので、やはり新橋が1番候補として有力でした。

物件について

――移転先の物件を探した期間はどれくらい掛かりましたか？

半年くらい掛かりました。
私自身、物件の階層は1階にこだわりがなく空中階や地下も見ていました。
いくつかいいなと思う物件があったのですが、結局店前のスペースも使えて、席効率が良く、空間が無駄なく作られている点に魅力を感じてこの物件に決めました。

――今回は焼肉店の居抜きでしたが、居抜きで物件を探されていたのでしょうか

移転してから最短でオープンしたかったので、居抜きで探していました。
ここは焼肉店の居抜きだったので、排煙フードを取り除いたぐらいで他はあまりいじっていません。
掛かった内装費用は100万円くらいで、焼肉店の居抜きだったので油等の清掃に一番お金が掛かりました。

――物件選びで重要視した点は何でしょうか

出店に掛かった費用をいち早く回収出来るかどうかを考えました。
内装の席効率も良く、汐留のオフィスワーカーも新たに取り込める立地だったので半年間で費用の回収が出来ました。

焼売マニアについて

――数多くのメディアに「焼売マニア」が取り上げられていますが、何がここまで流行る要因となったのですか

“専門店化”したからだと思います。
専門店となると人が目的を持って来やすく、また、焼売というニッチな領域だったので話題性も高いのだと思います。
焼売店を謳っているような店も蓋を開けてみると中華料理店であったり、ここまで焼売の種類が多く、特化している店は他にはありませんでした。

――移転をきっかけに始めたことはありますか？

店舗展開を考えているので、人の教育に注力しています。
まだ詳細は決まっていませんが、不動産会社から紹介があり、他県にて出店しようと思っています。

――焼売以外にもこだわりはありますか？

お酒類は薄利多売にしたくなかったのでこだわっています。
新橋は普通に食事をしながらワインを飲める店が少ないので、ナチュラルワインを数多く店に置くようにしています。”新橋なのにナチュラルワインが数多く置いてある焼売専門店”なんてかなりキャッチ―で面白いんじゃないかなと思っています。

――人気店であり続ける秘訣を教えてください

店とスタッフのファンを作ることが重要だと思っています。
私自身もそうですがスタッフにも、予約のお客様の御名前は最低3回は呼ぶことや時間がある時はホールに立ってお客様とのコミュニケーションを積極的に取るように教えています。

また、どんどん新しいことをやっていきたいのでスタッフや飲食店に携わっていないような人の意見を積極的に取り入れるようにしています。
自分だけの考えだけだと視野が狭くなってしまいますからね。
最近では若年層はtiktokで飲食店を探すそうなので、分からないことだらけですがうちでも始めようと思っています！

【人財Factory株式会社　代表取締役兼CEO：中橋薫樹氏】

今後は他県での展開や、新業態での出店も視野に入れていると語る中橋氏は、遊び心に溢れていました。今後の展開からも目が離せません。