タクティカル・アーバニズムって知ってる?
~都市の公共空間をハックしよう!~
こんにちは!
寒さだけじゃなく乾燥も増してきましたね。
ここ最近の寒さにやられ、この冬を越せるか心配になってきた筆者です。
風邪が流行ってきているので、皆さんもお気を付け下さいね!
さて!今日はタクティカル・アーバニズムという取り組みについて紹介したいと思います!
ちょっと一歩変わった視点。海外で注目されている取り組みでもあります。
先日記事を書いた経験デザイン
https://storedevelopment/ux-kobayashi/
とも関わってくるところなので、
是非ご覧になってくださいね!
タクティカル・アーバニズムってなに?
直訳すると「戦術的都市計画」。
仮設空間を用いて短期的なアクションを起こしながら、長期的なまちづくりを行うアプローチのひとつです。
最初は、低予算な仮設を用いて、現場を試行錯誤しながら計画し、徐々に行政が主体となって本格的に実施されていくため、無駄な投資を避け、より地域性が反映された愛されるまちづくりを実現できるとされています。
簡単に言うと、ちょっとしたクリエイティビティを街や道路などに仕掛けて、公共空間を居心地よくしていこう、という取り組みです。
面白い!
普段何も意識せずにいた道が、人が集まり素敵な広場へと変わると毎日が楽しくなりそうですね。
それでは、海外で積極的に行われている取り組みについて紹介していきます!
パークレット/Parklet
アメリカサンフランシスコで誕生したパブリックスペースの使われ方です!
なんと、車道の一部や、コインパーキングスペースを転用して一時的なパーク(公園)に変換しています!
「Parklet」で検索するとこんな感じででてきます。
何台か分の小さな駐車場スペースに、柵、机椅子、プランターなどを自由に設置し、飲食や休憩ができる多様性のある空間を創りだしています。
これらは仮設ですぐに取り外し可能なので、簡単に設置することができます。
シティリペア
アメリカ・オレゴン州のポートランドで行われた市民運動です。
シティ・リペアの創始者、マーク・レイクマンさんが、自分たちが暮らす町を人々が集う空間にしたい、という思いから、住民と一緒に交差点をカラフルにペイントしました。
http://tabizine.jp/2015/05/08/35954/
このペインティングによって、車が交差点をゆっくり走るようになり、治安性・安全性も担保されました。
これに対し、市当局は罰則を与えようとしましたが、市議会で訴え、市長の賛成を得ることに成功。公道を住人が公園のような空間に変えてもいいことになりました。
この運動を皮切りとして、他のエリアでもシティ・リペアのプロジェクトが行われ、現在に至っています。
日本で応用できるの?
これまで「ソトノバ」http://sotonoba.place/などによって、
池袋の東口グリーン大通りの路上を活用した活動http://sotonoba.place/greenblvdmarket_pizastreetや、丸の内仲通りを一日限定でタクティカルアーバニズムする活動など、日本でも様々な活動が行われています。http://sotonoba.place/170723prototyping_fes#more-6424
しかし、短期的なイベントとしての催しにとどまっているため、今後どのように長期的な計画として実践されていくのかが鍵となっています。
また、人工的に作られていない場所であっても、公園化した空間は存在します。
渋谷のスクランブル交差点は、ハロウィンやワールドカップ観戦の際に、知らない人とでも喜びや共有する場として、一時的に広場として立ち現れる空間といえるのではないでしょうか。こういった場所に目をむけて何かアクションを起こしていくのも面白いですね。
いかがでしたか?
海外でとくに盛んなこの活動は、外部の空間をより積極的に利用していこうという試みが表れていますね。
貸店舗物件をお探しの方も、人によって刹那的に作り出される空間の創られ方を参考にして、店舗開発に生かしてみてくださいね!
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参考:
「タクティカル・アーバニズムは日本でも展開できるでしょうか/水野大二郎」
http://10plus1.jp/monthly/2017/01/issue-02.php
「車道上を転用し人のための空間をつくり出す!パークレットとは何か?」